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ー​スタッフ日記ー

​Season3

​-Archive-

『忸怩たる思い ーjikujitaru omoiー vol.18』2022.12.

 サッカーワールドカップで、

 日本が強豪ドイツ、スペインに勝利したことで湧くさなか、
 ついに新型コロナに感染してしまい、今もなお苦しんでおりますNセンスです。

 子どもの通い先でクラスターが出たのですが、
 休みとなった翌日に発熱、検査結果を受けた翌日には家内も発熱しまして、
 諦めず別室で休んでいた自分も翌朝には発熱。
 一家全滅と相成りました。
 時々「いてー」と叫びたくなるような頭痛関節痛、
 トイレに行ってくるだけで数キロ走ったような疲労感、
 何度解熱剤を飲んでも38℃という状況でしたが、
 4日を過ぎて、ようやく体温も安定してきました。
 いろんなものが少しずつ食べられるようになって気づくのですが、
 味は多少感ずるものの、においが全く分からない!
 この3年近く、警戒し、

 逃げ回ってきたコロナ禍というものをぼんやりと省みました。
 するとそこへ、堂安律選手の強気な発言が聞こえてきます。
 「もちろんそんなことはない、

  でも、おれがいちばんだと思い込んでピッチに立ちます」
 ボクサーも、怖い気持ちを抑え込む過程での強気の発言だと言われます。
 サッカーやラグビーなど、特に気持ちで押されては負けなんでしょうね。
 自分も空手の試合の時、

 相手を仕留める気持ちでいけと言われたことを思い出しました。
 コロナですっかり弱ってしまったけれど、
 これまでだって、何度も腹を括ってやってきたじゃないか。
 まだ出来ることはある。
 若い選手に励まされたように思いました。
 あっという間の一年。来年は反撃に出るぞと誓う一方では、
 世界の平穏を祈っております。
 今年もお世話になりました!

 

 (Nセンス)

『忸怩たる思い ーjikujitaru omoiー vol.17』2022.11.

 現役の野球中継も見ないくせに、
 いまだ落合の「神主打法」を分析して喜んでおりますNセンスです。

 

 落合氏との対戦を、江川卓氏が動画で語っておりました。
 「インハイ(内角高め)のすごいいいボールだったんです。
 ミットに入る10cm手前で、あ、振り遅れたって思った瞬間に、
 落合さんがスパーンって打つんですよ。
 で、僕はレフトを見たんです。インハイですから。
 そしたらボールはライトスタンドに入っていたんです。
 それで僕は3日悩みました」
 これぞ落合のバッティング、鮮明にその姿が浮かびます。
 短い表現ながら、落合氏の特徴が詰め込まれています。

 

 これを見て、自分は志賀直哉氏の「沓掛にて」を思い浮かべました。
 芥川龍之介との交流について、記憶を辿った短い文章に、こんな一節があります。
 「芥川君は吾々仲間が互に交わすお辞儀よりは叮嚀なお辞儀をした。
 長い髪が前へ垂れ、それをまた手でかき上げた。
 吾々は野人で、芥川君はいかにも都会人らしかった。 
 芥川君は腹下しのあとで痛々しいほど、痩せ衰え、

 そして非常に神経質に見えた。」 
 まざまざと芥川氏が蘇ります。
 言い得て妙、まさに的確にその人を現す描写は、感動さえ覚えます。
 介護には記録がつきものですが、大袈裟ではない、
 的確な表現をしたいと常々思うのであります。

 

 

 (Nセンス)

『忸怩たる思い ーjikujitaru omoiー vol.16』2022.10.

 虫の音の響く静かな夜。
 予約していたエアウィーヴが届き、
 気分だけは浅田真央ちゃんなNセンスです。

 

 以前マットを換えた時に、
 日によって身体がバキバキに痛くなったことがありましたが、
 やはり無意識に身体に力が入って筋肉痛になるとか、
 寝返りが減って身体が痛むとか、
 あるらしいですね。
 暫くすると慣れるようですが。
 利用者さんがマットを換えて、
 違和感を訴えられるのも解ります。

 

 日本の女性は世界的に見ると、
 睡眠時間が短いようです。
 一方で気になるのは、
 世界と比較して自殺率が高いということ。
 因果関係は判りませんが、
 脳を休めた方がメンタルには良いように思われます。

 若い頃は、
 枕やマットの硬さなどそれほど気にしなかったのですが、
 質の良い睡眠をとるということは、
 とても大事なことのようです。

 という訳で、どんなに課題が山積していようとも、
 とにかく早く寝たいと思います!
 ああ、寝るって素晴らしい!

 

 (Nセンス)

『忸怩たる思い ーjikujitaru omoiー vol.15』2022.9.

 近所のスーパーの棚から
 消えて久しい「チーアー」こと「チーズアーモンド」が、
 先日さりげなく復活していたことに、
 ささやかな享楽を覚えておりますNセンスです。
 しょうゆ煎餅との「三味一体」が絶妙なんですよね。
 三幸製菓バンザーイ!

 ある夕方、
 訪問調査の記録を書いておりましたら、
 不意に涙が込み上げてきました。 
 仕事をしながら、
 旦那さんの介護とお子さんの世話でまめまめしく動いていた方。
 二十年近く担当させていただくなかで、
 入院して手術をして、
 もう自宅には戻れないかも知れないと思ったこともありましたが、
 まだこうして何度目かの調査票を書いていることに、
 数年前には感じられなかった、何か重みのようなものを覚えました。
 先日は、やはり二十年近く担当させていただいた方が、
 自宅で最後の時を迎えられました。 
 自分なりに思い悩んだこと、笑ったことなどが思い返され、
 何とも言い表せない感情を懐きながら、
 次々と舞い込んでくる課題に、
 待ったなしで取り掛かる毎日です。

こういう時代に、
いかにして介護という事業を存続させ、盛り上げていくか。
多少の荒波に負けることなく、
見定めた方向へ進んでいきたいと思います。

(Nセンス)
 

『忸怩たる思い ーjikujitaru omoiー vol.14』2022.8.

 お暑うございます。
 ジャッキー・チェンの酔拳Tシャツなど買って、
 ささやかな享楽に浸っておりますNセンスです。

 

 選挙期間中に起きた、安倍元総理の衝撃的な事件。
 それは組織的な犯罪ではなく、個人的な怨みからの犯行、
 そして手造りの銃だったということもまた衝撃でした。
 一方で、
 「特定のある宗教団体」には蓋をされるのかと思いきや、
 連日の報道で広く紹介されるに至りました。
 弁護士らの話では、
 一旦狙いを定めるとチームでがんじがらめにするようで、
 普通の人は逃げられないと言います。
 自分も十代の頃、街で募金をしたことをきっかけに、
 しつこい訪問を受けるようになり、
 自己啓発セミナーに誘われたことなどありましたが、
 よく断りきれたと思います。
 自分の好きな分野の話などを興味津々に聞いてもらえると、
 あやしい連中と思いながらも気分が良くなるもので、
 田舎から出てきたばかりの自分など
 簡単に騙されてもおかしくなかったと振り返ります。

 過去に何人かの友人から勧誘を受け、
 その度に何とも言えない、切ない思いになりました。
 悪意がないというのは、本当に怖いことです。 
 このような社会の構図を、
 どれだけの方が理解できているのか、
 甚だ不安であります。

 

 そして昨年の夏を上回るBA.5の横行。
 終戦の夏、異国の戦禍。
 眩しい太陽を睨みながら、うなぎを喰らう人生の某日なり。 

 

 (Nセンス)

『忸怩たる思い ーjikujitaru omoiー vol.13』2022.7.

 高齢者も歩きスマホをする時代。
 耳掛け式補聴器はマスクとバッティングするため、

 耳穴式補聴器にしているのかと思いきや、

 ワイヤレスのイヤホンだったりして。
 ペイペイで支払いをしている高齢者に溜め息ロカビリーなNセンスです。

 

 先月の井上尚弥選手の試合。
 ご覧になった方には説明無用ですが、その強さに驚きました。

 自分は熱狂的ボクシングファンではありませんが、

 空手やキックボクシングの間合いかと思うような距離のとり方をするし、

 スローで見るとパンチを当てた時、両足が浮いていたりと、

 とにかく驚くことばかり!
 歴代チャンピオンのある解説では、

 背筋や脹脛の鍛え方、パワーもスピードも当て勘も素晴らしいが、

 いちばん凄いのは謙虚なことだ、と。

 セコンドについているお父さんが厳しい方のようです。
 手のつけられない不良が

 ボクシングで更生していく「あしたのジョー」モデルはそこになく、

 幼少時からの高い目標設定のために、

 非常識レベルな努力をしていることを自覚していない、

 とも言われます。
 試合後に、相手のドネア選手が井上選手の耳元で「アリガトウ」。

 思わず涙が込み上げました。

 大谷翔平、松山英樹、井上尚弥。
 謙虚に分析をして勝ちにいく若者の快挙は、

 新しい日本の強さのような気がします。
 

 (Nセンス)
 

『忸怩たる思い ーjikujitaru omoiー vol.12』2022.6.

 

 訳あって事務所で預かっているイシガメの前脚に、
 褥瘡のような傷を見つけたため、
 「特指示」と称して連日イソジン処置を
 続けておりますNセンスです。

 

 戦時下の爆音を聞きながらも、
 生活のためにカフェ店を開ける市民の様子など見ておりますと、
 人間の逞しさとともに、
 「憩う場所」の必要性を改めて感じます。
 戦争の危機感とは全く異なりますが、
 コロナ禍でのデイサービスなども、
 こういう時だからこそ継続が必要だと痛感します。
 インターネットやドローンの軍事的開発然り、
 競い合うことが人類の宿命ならば、
 戦争が起きないような仕組みを再構築することも
 また宿命であろうと思います。
 大人の事情で殺し合うというなら気がすむまでやればいい、
 しかし子どもや小動物には全く関係のないことで、
 地球は人間だけのものではないと、
 イシガメを眺めながら思う毎日であります。

 

 (Nセンス)
 

『忸怩たる思い ーjikujitaru omoiー vol.11』2022.5.

 自宅近くのスーパーに、
 キリンラガービールがないことに気づき、
 一番搾りやスプリングバレー、
 プレモルやレモンサワーなどにうつつを抜かしていた自分を、
 夏を前にして激しく悔いておりますNセンスです。

 

 先日数年ぶりに都電に乗る機会がありまして、
 車輌後部に身を置き、
 慌ただしい日常が嘘のようだと感じながら、
 窓辺に凭れてツツジの眩しい沿線を眺めておりますと、
 ノスタルジックな街並みが流れるにつれ、
 忘れていた自身の原風景と言いますか、
 手塚治虫先生の「雨ふり小僧」のごとく、
 強烈な反省を促され、
 何かに謝りたい気持ちでいっぱいになりました。
 相田みつをさんの言葉を借りるならば
 「おれが悪かった」の一言に尽きます。
 佐々木朗希くんの完全試合ではないけれど、
 戦後風情や人間愛を大切にする人々に直球で完封され、
 絶句しました。
 いかした歌詞に出てくる「愛すべき〜」という意味が、
 これまでちょっと何を言っているのか判りませんでしたが、
 「愛されて然るべき」という意味であるならば、
 まさにこの地域は絶対にいじめてはいけない存在、
 まるごと「愛されて然るべき」だな、
 という思いに至りました。

 

 (Nセンス)

『忸怩たる思い ーjikujitaru omoiー vol.10』2022.4.

 気温の高低を繰り返しつつ、
 桜の蕾も膨らむ陽春三月、

 オミクロン株の横行に振り回されながら、

 久しぶりの強い地震に怯えれば、
 21世紀とは思えない異国の戦況と、
 その最中でのパラリンピック。
 何ともめまぐるしい春を、
 いかがお過ごしですか、Nセンスです。

 

 ここで語るには足りない、
 しかし触れない訳にはいかないウクライナの惨状。
 そして選挙が操作される国、
 報道が規制される国、
 という恐ろしさを今回痛感しました。
 某国暴君の抑止のための核兵器、
 という肯定論がありますが、
 大国が核をちらつかせて侵略してくるのですから、
 もうその理屈は通用しないように感じます。
 やはり大金をかけて保持すれば、
 それを用いたくなる。
 いくら戦争反対と叫んでも、強引に攻め込まれたら、
 きっと自分だって武器を手にするに違いない。
 すると日本にも核が必要だという議論になる。
 人間とは愚かなものです。

 

 井上陽水ではないけれど、
 「だけども問題は今日の雨」。
 オミクロンの影響でスケジュールが成り立たず、
 売上半減している状況を、
 何とか乗り越えなければならず。
 日々の仕事と家庭のバタバタとで、
 異国の惨状に何が出来ようかと苦悩する毎日であります。

 (Nセンス)

『忸怩たる思い ーjikujitaru omoiー vol.9』2022.3.

 「悪魔将軍」のエコバッグを下げて歩く買物帰り、

 同世代だけが「おおっ」という感じで振り返るのを見て、

 ささやかな享楽を覚えておりますNセンスです。

 世代といえば、

 自分たちは「ドラクエ世代」などとも言われておりまして、

 平野啓一郎氏の「日蝕」が芥川賞を受賞した時、

 「ドラクエ世代の、行きて帰りし物語」などと

 評されたことを思い出します。

 

 さて、コロナ感染症との戦いも、

 内服薬が市場に行き渡るまで、

 あと一年くらいはかかると言われています。

 コロナ禍が始まった当初の見込み通り、

 感染者数は増えたり減ったりを繰り返しつつ、

 デルタ、オミクロン、その次と、姿を変えてやってくる訳です。

 

 ドラクエのラスボス「りゅうおう」を倒すためには、

 回復の呪文「ベホイミ」が必須です。

 一撃を加えては「ベホイミ」を繰り返し、

 持久戦で倒す訳ですが、

 これが何だかコロナ感染症との戦いと

 似ているような気がしてなりません。

 「感染症対策」だけでは1円にもならない、

 しかしそれを怠れば命とり。

 我々は「ベホイミ」を唱えながら

 「ロトのつるぎ」を振るわなければならない訳です!

 ドラクエ世代ならではの、こじつけですな。

 (Nセンス)

 

『忸怩たる思い ーjikujitaru omoiー vol.8』2022.2.

 オミク論のうっぷんを晴らすべく、
 正月はカニだイクラだカズノコだ、
 え!そらにたこか?(知る人ぞ知る呪文です)
 と贅沢の限りを尽くし、
 体重が気になるNセンスです。

 周囲の勧めもあり、
 この正月はテレビ番組「孤独のグルメ」を視聴しました。
 松重豊さん演じるゴローさんが、
 ただ飯を喰うだけのドラマですが、
 これが実に滋味があって滑稽。
 たとえば元旦の回は「アジフライ定食」で、
 初めは醤油でひとかじり、
 次はソース、その次はレモン汁とタルタルで、
 白米を頬張る訳です。

 漫画原作者の久住さんは、
 「食べ歩きはしない」と言います。
 目的地が決まってしまうと、
 そこを目掛けて一直線になるので、
 周りの景色や店などを楽しめないから、
 だそうです。
 なるほどドラマは、毎回商談のシーンからはじまり、
 店を探す道中、メニューを眺めながら悩むシーンまで、
 じっくり描かれます。

 

 往年の東海林さだおさんや嵐山光三郎さん、
 椎名誠さんなどが彷彿されますし、
 鉄道分野では「阿呆らしさ極まって襟を正す」の名句を読んだ
 宮脇俊三さんも思い出しますが、
 実にバカバカしくも、
 反面、人生を強く肯定して疑わない姿勢に、
 生きる勇気をもらいます。
 孤食、黙食と言われる時代。
 スーパーやコンビニの弁当でも静かに向き合い、
 感謝しながらいただきたいと思います。

 (Nセンス)

『忸怩たる思い ーjikujitaru omoiー vol.7』2022.1.

 新年おめでとうございます。
 おかげさまで、弊社も21年目に突入でございます。

 昨年同様、新型コロナによる不安な幕開けですが、
 対策疲れがボディブローのように効いてきて、
 ただガードしているだけでは、
 この苦難を乗り越えられない気もしております。
 では攻める、といっても何をどうすればいいのか。
 いま一度、変えられるものと変えられないものを
 整理する必要があります。
 例えば介護者は減り、要介護者は増える。
 これは現実として避けられませんから、
 介護専門職としては、
 業務範囲をしぼる必要が出てきます。
 改革案に違和感を覚える人もいるとは思いますが、
 今年は、そんな思考改めの一年になりそうです。
 何卒、宜しくお願い申し上げます。

 

 (Nセンス)

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