
ースタッフ日記ー
Season3
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『忸怩たる思い−jikujitaru omoi− vol.55』2026.1.
新年明けましておめでとうございます。
先日、ブラームスのハンガリー舞曲第5番を聴いておりましたら、
不意にチャップリン「独裁者」のひげ剃りシーンを
思い出しましたNセンスです。
さて、近年は季節が夏季と冬季に二分されつつあるように、
あらゆることの「二極化」が顕著になっています。
昨年からクマ被害の報道が続きましたが、秋田県に寄せられる意見の半数は、
県外からの、クマの駆除に反対する意見だと言います。
実際に被害を受けている地元のことを想うと、
この状況下で駆除に反対するなど考え難いことですが、
そういう人も一定数いるという現実があります。
ワクチンか反ワクチンか、原発廃止か継続か。
SNSで多くの人が意見できるようになり、
あらゆることが二極化され、分断されていきます。
自分は学生の頃から「中庸の徳」という考えが好きで、
どちらかに傾き過ぎることなく、
いつも中立的な立場で和を保ちたいと思っていましたが、
ある時、それは「八方美人だ」と指摘されたことがありました。
どちらの意見ももっともだとすれば、「ダブルスタンダードだ」と非難される。
反対の意見に耳を傾けることは大事なことですが、
和を保つために、どう自分の意見を切り出すか。
難しい世の中になりました。
チャップリンの「独裁者」で、主人公の床屋は最後に兵士へ訴えます。
それが、スマホ時代の我々に呼びかけているようにも聞こえます。
「獣たちに身を託してはいけない。君たちを見下し、奴隷にし、
人生を操る者たちは、君たちが何をし、考え、感じるかを指図する。
…君たちは機械じゃない。君たちは家畜じゃない。君たちは人間だ。
心に人類愛を持った人間だ。」
(「独裁者」より抜粋)
情報過多時代、大事なことは、自分の意見を持ちながらも、
絶えず疑いを持つということでしょうか。
(Nセンス)
