
ースタッフ日記ー
Season3
-Archive-
『忸怩たる思い−jikujitaru omoi− vol.30』2023.12.
先日、北島三郎さんの「与作」と
千昌夫さんの「望郷酒場」を
ダウンロードしましたNセンスです。
暮れになりますと、
ビールから日本酒、ラーメンから蕎麦、
ロックから演歌へと移りゆく、
典型的な昭和の人間でございます。
昨年はアニメソング界のアニキこと
水木一郎さんが旅立たれ、
「マジンガーZ」「 コンバトラーV」から、
うたのお兄さんとしての「いっぽんでもニンジン」
「ごんべさんのあかちゃん 」まで、
名曲の数々を思い出しました。
自分は「大鉄人17」のレコードを持っておりましたので、
これが個人的にはアニキの最高傑作と受け止めております。
子ども時代の幸せな記憶が蘇ります。
ところで「ごんべさんのあかちゃん」の原曲は
「JohnBrown'sBaby」というアメリカの歌で、
さらに遡れば「JohnBrown'sBody(亡骸)」という、
南北戦争で奴隷解放のために政府軍と戦って亡くなった、
ジョン・ブラウンを偲ぶ歌のようです。
いま、世界の至る地域で戦争が行われ、
あるいは有事の懸念があります。
冷戦下の均衡が崩れると、
また各々の国のためにと、
争いの世界に戻っていくのでしょうか。
喪失と絶望に泣き叫ぶ子どもたちが、
これからどんな記憶とともに大人になっていくのか。
子どもたちのために、
一日も早く戦争を止めて欲しいと願います。
今年もお世話になりました。
来年も何卒、宜しくお願い申し上げます。
(Nセンス)
『忸怩たる思い−jikujitaru omoi− vol.29』2023.11.
アーバンベアの問題がニュースになるまで、
どんぐりの不作など気にしたこともなかったNセンスです。
このところ、施設でも在宅でも、サービスに空きが出ているようです。
コロナ禍で、要介護者がサービスの利用を控えている
という話題がありましたが、
それは現在サービスを利用している方の話ではなく、
これからサービスを利用しようとしている方の話なのだと気づきました。
介護業界のコロナ禍は、現在進行形ということになります。
これは何としても事業所を守らないといけないと、
頭を抱えておりましたら、ある経営者の言葉にボディブローをもらいました。
「伝統を守る。会社を守る。業界を守る。
守るという発想になった瞬間、変化に対応できなくなり、
倒産するリスクを大きくしているんです」
そうだ。ダーウィンだ。
変化に対応できるものが生き残るんだ。
確証バイアスよろしく、
今の自分に大事なヒントばかりが飛び込んできます。
勇気はもらった。
諦めてなるものか。
LIFEの加算でも跳ね上げるのか。
連携システムを義務化していくのか。
現場に軸足を置きながらも、アーバンベアさながらに、
無意味な制度改定に身構える晩秋であります。
(Nセンス)
『忸怩たる思い ーjikujitaru omoiー vol.26』2023.8.
暑さのせいさ〜
暑さのせいさ〜
気がつくと浜省の「 八月の歌」が
頭に流れておりますNセンスです。
しかし夏って、こんなに暑かったでしょうか。
自転車に乗る時、蒸れるからとマスクを外すと、
かえって熱気を吸い込み、余計に暑い気もします。
1日に2リットル程の水分を飲んでも、
夕方にはひどい頭痛。
クーラーをつけて寝ていると、
夜中に両下肢が攣って目が覚めるという日々。
危険な暑さでも、
飛び回らなくては収益にならない在宅介護ですが、
身体が商売道具ですので、
アスリートなみの対策が必要ですね。
そんな時、
テレビで金魚掬いをする子どもの映像を見ました。
すでに穴のあいたポイの縁で、
粘り強く金魚を追う姿は、
昔の自分の姿であり、
また今の自分の姿のように感じられました。
意地になっている訳ではないけれど、
やめることができない。
暑さのせいで、
諦めることを忘れてしまっているだけかも知れない。
でも、まだ何かを信じている。
「 ゾーン」に入っている状況です。
無心たり 破れたポイで 追う金魚
身体は疲れていますので、
皆さん、睡眠を大切に。
フォービューティフルヒューマンライフ。
(Nセンス)
『忸怩たる思い ーjikujitaru omoiー vol.27』2023.9.
「 話しかけたら 壊れそうで
ガードレールに 腰掛けてた 」
スーパームーンのニュースを見て、
思わずユーミンの「 September Blue Moon」の
軽快なサンバ調が頭に流れております、
ちょっとお洒落なNセンスです。
真夏こそ、エアコンが故障するものでありまして。
我が家は夏の前に買い替えておりましたが、
利用者宅数件で、エアコン故障のドタバタがありました。
エアコンの止まった環境で作業する電気屋さんも大変なご苦労で、
今や当たり前となった仮面ライダー的なファン付の作業着で、
汗だくでの作業でございました。
それに、同じく汗だくになって、
2時間近く無償で立会うケアマネですが、
これには意外と皆様、
関心を持たれないようであります( 涙)。
エアコンが嫌いな高齢者は、
むかしに比べると随分と少なくなりましたが、
ヘルパーさんがエアコン設定して退室すると、
リモコンを探すよりも、
脚立を持ってきてコンセントを抜いてしまうのてすから。
室温管理もなかなか難しい訳であります。
地域の高齢者宅の室温管理が、一括でできないかなあ、
と無謀なことを考えたひと夏でした。
(Nセンス)
『忸怩たる思い−jikujitaru omoi− vol.28』2023.10.
半袖の人とダウンジャケットの人が混在する、
暑いか寒いかはあなた次第といった季節となりました。
ファミコン版「グーニーズ」のBGMを聞き、
あまりの懐かしさに、感涙に咽ぶNセンスです。
他ににも好きだった「ツインビー」や
「ドルアーガの塔」「ドラクエⅡ」の
復活の呪文を入力するところとか、
何かのランキングで神曲入りしてましたね。
3音の世界ですから。いや、素晴らしい。
さてコロナ支援も尽き、
いよいよ介護事業所の倒産件数が過去最多です。
事業所が減って、サービス供給量が減れば財源も助かりますから、
行政としては万々歳でしょう。
「保険料支払ってサービスなし」の時代へ突入です。
「道徳なき経済は犯罪であり、経済なき道徳は寝言である」
とは、二宮尊徳の言葉として内村鑑三先生が唱えたようですが、
まさに介護事業を続けていく上での真実であります。
コロナ禍の7割営業の負債を取り返すことは、容易ではありません。
感染症対策や自然災害対策以前に、別次元の防衛策を考える毎日です。
茂みのなかで息を潜め、命懸けで戦う異国の兵士を想いつつ。
(Nセンス)
『忸怩たる思い ーjikujitaru omoiー vol.25』2023.7.
近頃スーパーで買物をしていると、
なぜか禿げ白髪のおじいさん方に
目が行くNセンスです。
父が八十になったと聞き、
自分も確実に老いていくことを
どこかで実感しているからでしょうか。
さすが、と感心するようなマナーのいい人もいれば、
この年まで何も学ばずに生きてきたのかと、
がっかりするような人もいます。
自分は、果たしてどんな老人になるだろうと、
ぼんやり想像してみたりします。
しかし自然災害やコロナ禍、
いつまでも終わらない戦争などを見ておりますと、
クラスメイトではないですが、
仲のいい人もそうでない人も、
立派な人もかわいそうな人も、
とにかく地域のみんなで助け合って、
仲良く暮らそうよ、と思うようになりました。
6月から「 Odai-marche」と称して、
事業所の前にキッチンカーやお花屋さんを
お招きしておりますが、
今まで接点のなかった方々が立ち寄ってくださり、
実に不思議な光景です。
経理の先生や社員から様々な知恵をいただき、
いろんなことを学びながら、
いろんな方と知り合うことになりましたが、
何より感ずることは、
地域の持っている力は、
まだ計り知れないということであります。
地域福祉は街づくりから。
何となく笑顔が増えるような、
そんな取り組みからはじめていきたいと
思うこの頃です。
(Nセンス)
『忸怩たる思い ーjikujitaru omoiー vol.24』2023.6.
今年に入って、
いつ頃からか脳裏に「宮沢賢治」が
棲み着いておりますNセンスです。
きっかけは、最近の映画「銀河鉄道の父」ではなく、
25年前の映画「タイタニック」の3Dリマスター版が
出たという報道だったと思います。
ご存知の方も多いと思いますが、
「銀河鉄道の夜」には、タイタニック号の遭難が
素材となっている部分があります。
実際の事故があった当時、
宮沢賢治は15歳だったと言いますから、
作品に書くのは、それから数年後ということになります。
そんな訳で、映画「タイタニック」を
いまだに見たことがない自分などには、
タイタニック号と言えば「銀河鉄道の夜」を思い出す訳です。
ちなみに事故の生存者である唯一の日本人、
細野さんの孫にあたる方がYMOの細野晴臣さんで、
アニメ映画「銀河鉄道の夜」の音楽を担当したという
奇跡も起こりました。
さて、脳裏にあったものというのは、
かの有名な手記「雨ニモ負ケズ」の後半のくだりでした。
「東ニ病気ノコドモアレバ
行ッテ看病シテヤリ
西ニツカレタ母アレバ
行ッテソノ稲ノ束ヲ負ヒ
南ニ死ニサウナ人アレバ
行ッテコハガラナクテモイイトイヒ
北ニケンクヮヤソショウガアレバ
ツマラナイカラヤメロトイヒ」
自分自身がどうあるべきか、という理想のなかで、
具体的な行動を示した部分になります。
特別な人でなくても、誰にでも出来ることはある。
これは、地域福祉の原点であるように思えます。
いつしか、自分に出来ているだろうかと、
戒めのように考えておりました。
自分たちも経営的に決して楽ではありませんが、
そんな時こそ地域で困っている人のために奔走しようと、
改めて思うこの頃であります。
(Nセンス)
『忸怩たる思い ーjikujitaru omoiー vol.23』2023.5.
バイデン大統領が御年80歳で再選に意欲との報道に、
なぜかドリーファンクJrを連想してしまいますNセンスです。
大国のリーダーが皆70代になりますが、威厳があり過ぎて、
周りが止められないというのは問題ですね。
自国民の責任です。
さて対話型AIなどというものが話題になっておりまして、
長らく経済低迷の日本は、
これを一筋の光明と見ているようです。
どれほど実用的になってくるのか、
自分などには想像もつきませんが、
小説や俳句までAIで出来てしまうとなると、
価値も変わってしまうのだろうと、
未知の危惧を覚える訳であります。
一方ではマイナンバーカードも、
今頃になって強引に実用化に向けて動いています。
全く使わずして更新時期を迎える自分などは、
もう更新はやめようとも考えていました。
新型コロナのCocoaも削除しましたが、
国の推進するものが、100%失敗するのはなぜでしょうか。
自分で稼いだお金ではないからでしょうか。
投資先を間違えていないかと、いつも疑念が過ります。
しかしまた、
国が悪い、ロケーションが悪いと言い始めると、
自分自身が全く進歩しません。
「人生に起こる出来事は、全てあなたの心が引き寄せたことです」
かの経営の神様に、そう言われているような気がします。
今は黙ってエルボースマッシュを打ち込み、
粛々とバックドロップの機会を窺っていきたいと思います!
(Nセンス)
『忸怩たる思い ーjikujitaru omoiー vol.22』2023.4.
毎年恒例、
この時期は坐骨神経痛に苦しんでおりますNセンスです。
7度以上の気温差が影響するとか、何かで読みましたが、
あるいは単なる太り過ぎでしょうか。
先月は何といってもWBCでしたね。
言葉にするのは簡単ですが、
大きな勇気と感動をいただきました。
試合内容については話が尽きませんが、
佐々木朗希くんが3.11にWBCのマウンドに立つなんて。
当時被害にあった9歳の少年が、です。
勝ち負けなんてどうでもいいじゃねえか、
もう勘弁してくれ、というほど泣きましたね。
それからヌートバー。
タツジはおじいさんの名前をもらったとか。
熱いプレーで湧かせましたが、
彼も二年前のマイナーリーグ時代、
コロナで全試合中止となって、
やむなく整備工として週6日働いていたそうです。
あのプレーからは信じ難い話ですが、
その時の経験で、
「もう野球の文句は言わない」と心に誓ったと言います。
諦めない。
村上も大谷も、あの全員が、
諦めなかった若者たちなんだと感じました。
我々も今、何回かの裏の攻撃のような気がします。
一振りで決めたいところですが、
それが無理となれば、みんなで繋いでいくしかありません。
バントでも盗塁でも、あらゆる技術を駆使して、
サヨナラと行きたいものです。
諦めない。
ニッポンダイスキ、アリガトー!
(Nセンス)
『忸怩たる思い ーjikujitaru omoiー vol.21』2023.3.
先月、漫画家の松本零士さんが旅立たれ、
哀しみに沈んでおりますNセンスです。
自分は「銀河鉄道999」のアニメを見ていた世代になりますが、
当時は深いテーマなど分からず、
鉄郎少年の目線で、ある種の怖さにつられて見ていました。
どの星に行っても、待っているのは辛くて悲しい出来事ばかり。
楽しいことなど、ほとんどありません。
そして機械の身体を手に入れるための旅の終わりで、
鉄郎少年は「命に限りがある意味」をようやく理解します。
どこにでもいる少年が、おそらくは人間ではない、
時々冷酷な一面を見せるメーテルや車掌さんらを信じ、
様々な星の住人の暮らしに戸惑いながら、
真っ暗な闇の中を旅する物語。
まさに人生そのものです。
気がつけば、この星にもおかしな住人たちが溢れています。
国家という名の反社会勢力。
評論家という名の傍観者。
宗教という名の特殊詐欺。
愛国心という名の隣国侵略。
我々はもっと冷静になり、澄んだ目で事実を見抜く力が必要です。
介護業界はどうでしょうか。
デイサービスの46%が赤字でした。
ヘルパーさんのあかぎれた手を見てください。
政策を考える皆さん、これが事実です。
湧き上がる感情を、野沢雅子さんの声とともに、
哀悼の意を込めまして叫びたいと思います。
皆様、ご唱和ください。
「メーテル!」
(Nセンス)
『忸怩たる思い ーjikujitaru omoiー vol.20』2023.2.
お寒うございます。
鍋料理やお風呂の温かさに、改めて感謝しておりますNセンスです。
コロナ禍の不景気も久しく、電車内の広告を眺めましても、
人転がしの転職サイトだけは隆盛で、
薄毛治療の隣は脱毛サロンの広告と、
何とも寒々しい世情でございます。
介護業界も、常に誰かしら陽性者、濃厚接触者が休んでいる状態で、
縮小営業では売上が低迷したまま。
瀕死の状態であります。
先進国と比較して、長らく日本だけが所得が上がらないというグラフを、
この一年で随分見るようになりました。
しかし人口減少している日本が進むべき方向は、
もはやそこではないような気もします。
母国語で大学まで行ける国は日本くらいだと言いますし、
こんな小国ながら、世界トップレベルのものがまだ沢山ある訳です。
過去の景気は忘れ、幸福感のある生活が送れるよう、
自分たちもまだまだ頑張らなくてはいけないと思うこの頃であります。
(Nセンス)
『忸怩たる思い ーjikujitaru omoiー vol.19』2023.1.
新年おめでとうございます。
昨年は、バッターボックスに入ったものの、
数打席連続で見逃し三振をしてしまった気分のNセンスです。
お歳暮のお返しのごとく、
新潟の親父から地酒が多量に贈られてきたのですが、
コロナのダメージでまだ酒はあまり飲めないと説明しているにも関わらず、
「少しずつ飲むといい」というようなことを言います。
どうも話していると、酒=薬という観念があり、
風邪のひき始めは卵酒を飲み、
寒いと言っては暖まるために燗酒を飲むという習慣で、
やはり新潟県人はどうかしてると家内などには呆れられている訳ですが、
いよいよそういった文化の中で生きてきた親父が、
心配にもなって参りました。
そういえば高校生の時分、
空手道場に通う小さな男の子が、
首に長ネギを巻いて練習に励んでおり、
驚愕したことを思い出します。
確かに長ネギの成分に効果はあるらしく、
周りは「可愛らしい」などと長閑なことを言っておりましたが、
自分は甚だ疑問であり、
その子の親御さんが少し心配になりました。
世に騒がれている「二世問題」とは質が異なりますが、
親の教えというものを、
子どもはどこかで断ち切らないとまずい場合がある、
ということをつくづく思う訳であります。
(Nセンス)